何を感じていたか
感
豊かな四季が巡り
島国に位置する国
先人達は何に心を動かされ
価値を見出していたのでしょう
布遅葛を
取りて一夜の間に
衣・褌と 襪沓と
を織り縫ひ
藤服 間遠くしあれば
いまだ著なれず
麻襖 引きかがふり
布肩着ぬ
有りのことごと
きそへども
唐衣着つつなれに
しつましあれば
さむしろに
衣かたしき今宵も
はんなりと
細工に染まる
紅うこん
歌うても
泣いても人は
昔より一段と
美しくなった
装
季節を繕ふ
どのように纏い
どういった装いが現代に
繋がっているのでしょう
八重垣作る
その八重垣を
伏廬の
曲廬の内に
直土に 藁
解き敷きて
名月や
畳の上に
松の影
住
温暖な気候に
深々と木々が生い茂る
環境で
どんな暮らしを
営んできたのでしょう
醤酢に
蒜つきかてて
鯛願ふ
我にな見せそ
水葱の羹
鵜川立ち
取らさむ鮎の
しがはたは
堅塩
取りつづしろひ
糟湯酒
目には青葉
山ほととぎす
初鰹
食
海の恵み
山の恵み
秋の実り
生きる為に
何を食べてきたのでしょう
文
三つの文字を操る国
言の葉には魂が宿ると
伝えられ
何を詠い
どんな物語を
紡いできたのでしょう
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