・日本の木材自給率
1955年には、94.5%であったのが、住宅建築の変化と木材の輸入自由化により、
1970年には、45.0% 2000年には最低の18.2%まで落ち込む。その後、
2009年には、27.8% 2019年には37.8 %まで上昇 —『2』グラフ「b」
・国内における木材自給率低下の背景
1955年(昭和30年)まで、日本の木材自給率は95%近くあった。その後、50年で約20%になるまで落ち込むが、その背景には、
・昭和39年の木材輸入の自由化があり、外国産木材が安価で大量に入手できるようになったため、昭和20年ごろに植林した木材が順調に成長しても在庫を抱えて市場が低迷するという状況に陥いった為と
・日本の住宅構造の変化から間伐材を使用していた建材もアルミ製などに変わったため、間伐材の需要も大幅に減り、
木造建築よりもコンクリート建築の割合が増えた為と考えれる。
・近年における木材自給率の上昇の背景
近年(2000年)以降の木材自給率の上昇の背景には、
・輸入木材の価格の高騰と
国内の森林資源が充実し、中国やインドなどの新興国で、木材の消費が伸びており、
国内で原材料を求める動きが強まっている事—『2』
・2011年以降には、燃料エネルギー(木質バイオマス)の資源としての需要が高まっている為。
・その一方で建築用材となるはずの丸太が、トラックごとエネルギーの為にバイオマスプラントへ運ばれていく現状もみられる—『1』
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